多面的保護の部屋

*多面的保護の具体例

以下に,ペットボトルメーカー,キャップメーカーと,そのキャップ付ペットボトルを使って炭酸飲料水を販売する飲料水メーカーが関係する特許,実用新案,意匠,商標について図で示します。

≪商標について≫
容器のメーカーのロゴは容器表面には表さないか,目立たない場所に表されます。
飲料水メーカーは,「ダンベーラ」の文字,会社のロゴ,これらが表されたラベル全体,などを商標として登録することができます。

≪意匠について≫
容器全体,キャップ全体,ラベル,容器全体の中で特徴ある出っ張り部分などを特定して登録することができます。

≪特許・実用新案について≫
ペットボトルやキャップの成形技術(製造装置,製造方法など),持ちやすい形状,潰しやすい形状などについて権利化を考えることができます。

多面2

 

 

≪特許・実用新案と意匠≫
●技術は従来のものでも,デザイン次第で売り上げは伸びます。時計,文房具などの意匠がそうです。意匠には長期間愛されるものもあります。そのため登録された意匠は登録日より最長20年間の保護を受けることができます。このため,特許権が切れても,意匠権で守れることもあります。

 ●特徴ある形状で,かつ中身に技術的に優れた製品を特許,実用新案で保護しても,形状は真似されてしまいます。上記の例では,ペットボトルの成形技術に特許があっても,ボトルの容器を他人に意匠登録されることがあります。技術内容から形状が限定されるならば,その形状も意匠登録で保護すべきです。

 ●いろいろな外観形状で実現できるアイデアは主に特許・実用新案権で保護するようにし,いろいろな形状の中でも特に真似されやすいものを意匠登録することも考えられます。

≪特許・実用新案・意匠・商標≫
●技術・デザインに優れた商品・製品・良いサービス
を適切なネーミング・ロゴ・色・メロディなどで覚えてもらうことができます。

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